死神の精度
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/06/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 旅路を死神
- 死神対老女
人間との会話がどこかずれている死神の6つの話。musicを愛する死神。死なない人間などいないと冷静な考えで死の判決を下す死神。
死を素直に見つめる死神の視点からの6つの話はどれも惹かれた。特に最後の「死神対老女」の話は幸せか不幸せは死ぬまでわからない人生という言葉が考えさせられた。
今週末公開の映画ではキーワードとして、「君は死ぬことについてどう思う?」、「止まない雨はないというけれど」が予告編で使われていた。その日はいつか来るのだけれど実感が持てないし、想像できていない。「死ぬことについてどう思う?」と聞かれても考えがまとまらない。死という身近に潜んではいるけれど非日常の状況に今自分は全く死にたくないし、周りの人に死んでほしくないと願うことぐらいしかない。