政権交代バブル
- 作者: 竹中平蔵
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/10/27
- メディア: 新書
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第1章 鳩山新政権が抱える不安―「期待」は果たして「希望」に変わるのか
1:マクロ経済を論じてこなかった民主党
2:財政・金融政策の弱点
3:民主党流地方分権はホンモノか
第2章 鳩山政権による改革のゆくえ
1:小泉改革を悪に仕立て上げたのは誰か?
2:郵政民営化に赤信号が灯った
第3章 民主党がいますぐに取り組むべきこと
1:改革をどう進めるか
2:経済成長実現のために何をすべきか
3:官とどう闘い、党内をどうまとめていくか
第4章 民主党に知っておいてほしいこと―先例からの教訓
1:「国家戦略局」という存在のあり方
2:諸外国の事例―成熟した政権交代に学ぶ
あとがき 日本はまだ成長できる
政策には次の2つがある。
「Policy To Help (救済のための政策)」
「Policy To Solve (解決のための政策)」「Policy To Help」を続けるだけでは、やがてお金が尽きる→「More Help(もっとくれ)」
これを繰り返していたのが「失われた10年」。
鳩山政権の経済政策も同じようなものじゃないか。
新書でページ数も少なく簡単に読めて、かつ竹中さんの視点がおもしろかった。
政治のことは全然くわしくないのだけれどしばらくこの2つの分類で政治ニュースを読む。
そう長くはもたない「子ども手当」政策
子どもが3人いたら、月々約8万円が支給されます。年間にすると約100万円。0歳から15歳までの16年間で、実に1500万円以上に上ります。
1500万円というのは、地方なら家が建つほどの大金です。いわば「子どもが3人以上いる家庭には、国が住宅1軒差し上げます」という制度なのです。こんな政策が、将来にわたって本当に持続可能なのでしょうか。それは難しい試算をするまでもないでしょう。